新年あけまして、おめでとうございます。
本年もよろしく願い申し上げます。
これからさらに寒くなる気配の正月明けですが、
首周りを温めてくれるショールカラーニットを集めてみました。
古いスポーツウェア・カタログに多く紹介されているこのショールカラーですが、
弊社では「SHAKER SWEATER シェーカーセーター」と総称しています。
これはレタードカーディガンや、チアリーディングセーターのもとになったもので、
シェーカーは編み方を意味しています。ざっくりしたローゲージの平畝編みで、運動に適したもの。
シェーカーの名前の由来は「シェイク=振る」で、シェーカー教徒「震教徒」をさしています。
これは18世紀イギリスのクエーカーから分かれて発展した宗教で、
シェーカーと呼ぶのはこの宗教儀式が身体を震わせて行うことに由来します。
アメリカでは共同生活、共産主義、独身主義を信条とし、
「アメリカ・キリスト教」のうちの一派を示しています。
「シンプリシティ- 全てにおいて簡素であること。」
シェーカー教徒の衣料は極めて質素で、色彩も地味でありながら、、生活上の至るところに工夫を凝らす事で知られていました。彼らの着用する平畝編みの靴下は特に質の良さで広く知られることになり、セーターにその編み方を採用した1870年代に初めて一般にシェーカーニットは誕生しました。
最初は特に東海岸のアイビーリーガー(フットボール選手)によって着用され、フットボールだけでなく、19世紀の終わりにはメジャーリーガーをはじめとしてスポーツウェアとして普及するようになったのです。
冬季にはスキーやスケートはもちろん、フットボールも野球もこれを着たままプレーしていたのです。
シェーカーの名前が、編み方に由来するのであれば、厳密には違う編み方のものは、
ショールカラーカーディガン、ベストなどと呼んだほうが適しているのかもしれませんが、
何かこのシェーカーという言葉と、「シンプリシティー」に惹かれる気持ちがありますね。
このニットやニット帽の被り方に古さを全く感じないのは、僕だけではないはずです・・・
これからまずます寒くなるようなので、暖かくお過ごしください。
本年もウエアハウスをよろしくお願い申し上げます。