ウエアハウス定番デニム1001XXのシルエットのモデルチェンジが決定いたしました。 幾多のアップデイトをしてきた生地・部材・縫製に対し、決して変えることのなかったシルエットを更新することにいたしました。1995年より17年もの間、使用されてきたシルエットは現行品でしか手に入らなくなります。
【生地のアップデイト】
1001ファーストモデルでは、50年代のデッドストックのジーンズを解体し、そのデニムを構成する糸を解析すること
で、ヴィンテージジーンズのリプロダクトにおける概念を覆しました。
その後、限界染や、天然藍、天然藍のロープ染色、単一綿(メンフィス)など、独特の風 合いのデニムを生み出してきたのです。そして2012年、その集大成として、現行1001XXの新しいデニムを開発しました。それは、1995年にデッド ストックジーンズを解析した姿勢にならい、1930年代のデニム原反でつくられたバナーを解体、裁断されていない緯(ヨコ)糸を取り出し、ムラ糸の構成を 徹底解析しました。切れていないオリジナルのムラ糸から、コンピュータ制御では作れない自然なムラがあることがわかりました。その結果、テキサス、アリゾ ナ、メンフィス地方のコットンをブレンドして紡績した糸こそ、当時の「不均一なムラ糸」にもっとも再現度が近いものとなったのです。これが、最もウエアハ ウスが理想とする1001のデニムの到達点です。
【縫製と部材のアップデイト】
そのユニークなディテールの細かな部分にまで着眼し、仕様をアップデイトさせてきたものが縫製です。
各年代やヴィンテー ジのディテールはもちろん、時には時代背景やアメリカの地域性にまで着目して縫製仕様はとても書ききれないほどの再現度で更新が繰り返されてきました。部 材やレザーパッチも同じです。新しいヴィンテージジーンズに会うたびに、その魅力的な経年変化から、それらがまだ未使用であった状態を徹底的に追求してき たのです。
【17年目にして初のシルエットのアップデイト】
1995年の発売より、生地、縫製、シルエットの3本の軸を掲げ、アップデイトを繰り返してきた1001XX。
このよう な歴史を持つ生地、縫製の二本の柱に比べ、ファーストパターンから完成の域に達していたために、刷新されていなかったのがシルエットです。 直線的なライ ンがデニムの縮、いわゆる「シュリンクトゥフィット」で生まれる曲線を大切に、受け継がれてきた1001XXのシルエット。長く穿き続けていただいている 皆様から、変わらぬ高い評価をいただいてきました。しかし、定番と呼ばれるジーンズも、その時代にあったフィット感を、オーセンティックの名に恥じないよ うにアップデイトすべきであるとの結論を得ました。そして、この5月に新たな1001へと受け継がれます。