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本当に好きではないと出来ない仕事 「HELLO ROGERS!」

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その男とは、不思議な縁があった。

そう、日本語でもまさに「縁」である。

 

Hello Rogers!」をプロデュースした「キースクリエーション」代表 松原達二は、私と同じ京都府の出身。

同じ時代を京都で過ごし、洋服も京都の老舗、ポーキーズや、北山にある「モンキイ・チンパン」に通い詰める、
アメリカンカジュアルフリークであったそうだが、残念ながらまったくの接点が無く、お互いに知り合う機会に恵まれなかった。

 

それから15年以上を経て、大学時代の野球部のマネージャーの結婚式

披露宴の席の隣に座っていたのが彼である。しかしながら、この時もお互いに存在は知らない。

お祝いの席に隣に居合わせた人への挨拶もそこそこに、

遠い秋田の地で、お互いの嗜好の交流はまだ時を得ないままであった。

 

「高円寺に面白い店があってさ、きっと気に入ると思うよ。

だってさ、ボールぺンとか、鉛筆とか、
いくらにもならないものをアメリカから一生懸命集めて持って帰ってくる奴なんだよ。」

そう説明してくれたのはプレイセットプロダクツ 中野氏だ。

そのお店は高円寺にあった「キース」である。

誰もが知る古着の名店が移転した跡に作られたそのお店は、「古着屋」ではなく、

独自の視点でアメリカから仕入れられた物が並ぶ店。

あの中野シロウ氏が、「面白い店」というくらいだから、他に無い店であることは

説明に及ばないだろう。 

そのお店に立っていたのが、松原達二だ。

高校、大学とアメリカンフットボール部に所属していた彼は、

私の野球と同じように、アメリカへの憧れを、ヴィンテージクロージングとは違う観点で

抱いているように感じた。それは、お店のフットボールコレクションの充実度を観れば一目瞭然であった。

「誰が買うの?」というNFLのランプシェードや、キッズ用のフットボールヘルメット、

文具や備品など、ふらっと入った人なら目にも留まらないもので溢れていたのだ。

「藤木さん、大学のアメリカンフットボールのランキングはね、ただ強いから上位なのではなくて、

大学が設備投資にどれだけ力を入れているかも大事なんですよ!」と熱く語る彼の口調に、

ゾクゾクとするものを感じたのが忘れられない。

少しは古いアメリカのプロダクツに明るいと思っていた自分が驚くようなものが、

そこに行けば必ずあった。

 

人気店であった「キース」を突然閉めると彼が言い出したのは、

1昨年の話である。繁盛するお店を閉めて、充電すること約半年。

さらに驚くべき仕事をするために、彼は帰って来た。

 


それが「Hello Rogers!」だ。


FORGETMYSELF

下記は松原達二の言葉である。

 

「発端は僕がアメリカで見つけた1体のチープなフェルトマスコットドールでした。

それはUSNA(海軍士官学校)のフットボーラーのモチーフでBEAT ARMYのペナントがついていました。

それを見つけて以来、他大学やバリエーションも存在するのではと思い、長年探しましたが見つからず・・・
(まだあきらめていませんが笑)。

おそらくちゃんとした会社がシリーズで展開していたようなアイテムではなく、試合会場で売られて(配られて?)
いた当時のチープなお土産的なものだと思われます。

「無いなら作ってしまおう!」ということで、下記の架空のストーリーを加え製品化した・・・というのが経緯です。」


FORGETMYSELF

STORY

195060年代のアメリカ。

二つの戦後の好景気の中、人々の生活は豊かになり、国民は自分達の国である”アメリカ”に熱狂していた。そんな時代に放映され、国民的大人気TVプログラムとなったのがVIVA VIVA U.S.A.

様々な角度から”アメリカ”の偉大さや素晴らしさを紹介する番組で、中でも当時のコメディアン”Joe Rogersが全米各地を飛び回り、様々なスポーツや職業などを体験し体当たりレポートする”Hello" Rogersのコーナーは特に人気を博した。アメリカの偉大さへの共感と共に、彼の軽快な早口トークとコミカルなアクションは老若男女問わず視聴者の人気となり、様々なプロダクトが生み出されていった。

 

 

 

ウエアハウスとしても切り離すことのできない、「スポーツ」「ワーク」「ミリタリー」「キャラクター」の4つのカテゴリーを基に製品化。 

素材は当時の衣料にひけをとらないクウォリティを再現。カレッジエイトやアルバートリチャードなど、
マスコットドールやペナントなどに当時使われていたものを意識して、レーヨン混(ウール60/レーヨン40)のフェルトを使用しています。
購入時にはやや起毛した毛羽立ち感があり、
やがて毛羽は抜け、フェルト独特の圧縮感のある風合いの変化が生まれます。

持つと想像しているよりも重く、一切のチープさがないために、コレクタブルな要素はもちろん、ギフトとしても最適です。

ボビングドールやフェルトペナント、バナーやカレッジマスコットに興味を持っている方はもちろん、

かの時代に作られた日本製のアメリカ輸出向け人形の佇まいも持っています。

これからのキースクリエイション、松原達二の動向にご注目ください!


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