年賀状を書くこの時期に毎年思うこと。
年々、「自分の書く字が下手になってるのではないか?」
何を書くのもキーボードやタッチパネルになっていて、それが当たり前になっている状況で、
一枚の紙に文章を書くときのバランスの取り方が全然駄目になっているんです。
毎年この時期に購入する手帳も然り。
30代も後半にさしかかった自分としては、大人の手帳の使い方を習いたいところ。
自分の父親は雑誌編集者だったせいか、小さな手帳の隅々まで整然と取材内容を速記、
文字こそ速記であるものの、バランスが凄い。重要なこととそうでないことが一目で分かり、
何よりもバランスがとても綺麗だったのを覚えています。
書き留める癖のある父はその日の出来事も書き込んでいたのか、
たまに母とその手帳をめぐってもめていました。笑
今でいう、携帯電話を勝手に「見た、見ない」の話ですね。
昔の人の手帳って、すごいです。
そんな手帳を残す事って、息子にとってはとても嬉しい。
編集や取材をして、それを本にする人が使う手帳は、自分の使い勝手がいいものを選ぶに決まっています。
だから、えい出版の松島さんが「文房具を作る」というはなしを聞いたときには、ずっと気になっていたんです。
どんな手帳ができあがってくるのかなあと・・・
そして見せていただいたのがこちらです。
「ES
」 という名のステーショナリー。
まずシェルからやられてしまいました。
親から子へ、英国では何代にも渡って継がれるハリスツイードの生地を使っていること。
自分の持っている手帳のイメージにぴったり。
さらに出版社の手帳らしく、文庫本サイズになっています。
2012年を過ぎたら、2013年のダイアリーに代えられるのはもちろん、ブックカバーにも・・
そして、文字を書く部分には、バランスがとりやすいように升目がうってあります。
これで綺麗に書けなかったら、どれにも書けないでしょう、きっと。
最後は、自分の体型を忘れないように、「パーソナルサイズ」が記入されています。
活字のプロが作る手帳、2012年はこのウィンドウペンチェックがくたくたになるまで、
文字をがんがん書き込みたいと思います。