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古本も古着も・・・

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古本を読んでいて次のpを開いたら、当時の本屋さんのレシートが入っている事は良くあるのですが、今度は違いました。昨晩のことです。本を借りた方が持ち主に返す際に、「感想文」を付けた手紙が挟まっていたのです。毛筆のこんなやりとり、とても素敵です。思わず嬉しい気持ちになりました。手紙のやりとりを、忘れたくはないものですね。
 
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この本は先日月島開催された「東京野球ブックフェア」で購入したもの。古書ほうろうさんのブースには、400冊もの戦前からの野球に関する本が販売されたんです。聞くところによると、この本の所蔵者は一人の持ち主だといいます。築75年の自宅を取り壊すにあたり、長年集めてきた野球本もこの際手放すことにしたそうで、野球好きのほうろうさんに御依頼をされたそうです。

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僕は「東京野球ブックフェア」というご縁で購入させていただいたのですが、本の所々には引用付箋があったり、ラインが引かれて書きこまれていたりと、まるで全てを参考文献に1冊にまとめようとした
かのような、本当に熱心に読み込まれていたことが伝わるものでした。
 
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自分がしっかり読み込んだ本を、新しくそれを求めている人に渡す。
野球の本を介して、全く知らない大先輩からそんな大切な仕事をいただいたような気がします。
 

先日中目黒locoで見た英国のウールフランネルも、店主によれば老紳士がお店に持ち込んだものだそうです。その方はお若い頃に英国に駐在されており、靴やスーツを現地で沢山購入されていたそうで、日本に帰ってこられてそれらの靴やスーツを大切に仕舞われていたそうなのですが、ある日locoにふらっと立ち寄られた際に同じ置いてあった駐在時代のジョンロブやチャーチを見て、「この人なら大切に履いてくれる人に届けてくれる」ときっと思われたのでしょう。
 
古本も古着も、同じなんですね。愛情を持って仕事に接している人には、
イイ本もイイ服も集まってくるのでしょうなあー。

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