■ カラー IVORY
■ サイズ
28、29、30、31、32、33、34、36
東部ではアイビーリーガーに向けた「スラックス」
西部では「ロデオチャンピオンの美しいパンツ」
東部にはアイビーリーガーに、西部ではロデオパンツとしてカウボーイをロールモデルにしたLee WESTERNERは、
1960年代の発売当時、地域や雑誌の違いによって、掲載する広告を変えている。
「ウェスターナー」という郷愁を誘うネームはその ままに、
東部では学生向けの広告において「スラックス」という言葉でウエスターナーのパンツを紹介している。
また1960年の「DUDE RANCHER」というウエスタン雑誌では、
「ロデオ大会の優勝者が着用するようなパンツ」としてカウボーイスタイルの新定番として紹介している。
徹底したLee社のブランディングは、それまで中西部から西を中心を販売網としていた同社のシェアを大きく変える事になり、
Leeは保守的な東部の学生達から全米にファッションアイテムとして広がった。
ウエアハウスの着眼点
フラッシャーにも書かれているWEST WEAVE POLISH COTTON とは、デニムでいう「JELT DENIM」のようなもので、光沢のあるコットンで織られたオリジナルのサテン生地の事です。ウエアハウスではリージャパン社との共同開発により。適度な 光沢の残るこのWEST WEAVE を再現するため、生地から新たにオリジナルで生産を依頼しました。1959年から60年代にかけての初期生産のウエスターナー、ヴィンテージの生地を参考 にサテン4/1左繻子を再現しました。独特の生成り調のベージュカラーは、ポリッシュドコットンの光沢とムラ糸の風合いの再現によるものです。
縫製仕様については、アウトシームはセルビッチ仕様ですが、年代を考慮し片耳仕様としています。元にしたオリジナル同様、ベルトループは、平カンドメによ る手付け、長さや角度等の微妙なズレを再現しています。ミリ単位での精査が必要な縫代は、後ポケットやコインポケットの口縫代を調整し、不完全な三巻さえ も再現しました。縫製糸もその箇所によって沈み、埋もれるように糸調子をその都度変えています。ロック処理部分は、狭巾、粗めのロック、その目の表裏さえ も忠実に再現しています。シルエットは腰周りはややゆとりを残して、ゆるやかにテーパードの入るストレート。裾細のシルエットのためすっきり穿きこなせる パンツに仕上がっています。