700年の「流行服
」を追った本がワールドフォトプレスから発行されました。
アメリカの200年の歴史だけでも大変ですが、その3倍以上のヨーロッパの流行服にフォーカスした
凄い本です。13世紀から始まっています!
○流行服の起源とは?
○晒した白い衣料はいつ生まれた?
○既製服とオーダー服の違いとは?
○子供はかつて、子供扱いはされていなかった?
などなど、分かっているようで実は知らないことがたくさん著してあり、大変勉強になります。
世界の歴史に基づいたファッションの歴史として説明されているので、とても読みやすい内容です。
これはかならず蔵書とするべきだと思います。
ぜひお勉強しましょう!
【洒落者たちの栄光と没落の700年】
中世に突如現れた、つま先が30センチもある靴。左右非対称の紳士服。
19世紀の葬列のごとき黒服紳士たち。
彼らを支えた洗濯女やアイロンかけ女工といった女性労働の実態。
漂白剤の発明とモーブ色の世紀。
レズビアニズムと男装と衣装倒錯。アヴィエイターらのスポーツ服の誕生。
ファシストの黒シャツ。モデルという職業はいつ誕生したのか?
中世の流行から現代のストリート・ファッションまで、700年にわたるファッション史を
いままでほとんど書かれたことのなかった視点から400点を超えるカラー、モノクロ図版とともに通観する密度の濃い一冊。
・1830年代のロマン派ダンディは、男性用コルセットを着用するほどスリムさを気にしていた。
・紳士服が黒に平準化されるにつれ、女性には白い布を管理する能力が必要とされた。
・ブルジョワがゴージャスに装ったとき、洗濯女やアイロンかけ女工といった産業労働者が、彼らの衣装を支えていた。
・1870年まで子ども服は、大人服のミニチュアに過ぎなかった。
・モデルという職業が誕生する前は、パンドラというファッション人形が流行を伝えた。
・ブルーカラー労働者の起源を辿ったファッション史は存在しなかった!
・モノクル(片眼鏡)は、なぜ1920年代のベルリンで流行ったのか?
・戦時下のアメリカのズートスーター・スタイルの深層にあったもの。
・アンソニー・プライスとトミー・ナッター、70年代のロンドン・ファッション。
・ボロルックを始めたのはヴィヴィアン・ウェストウッドではなかったのか?