1995年の1001XXの説明資料
1940年代のデッドストックのXXを徹底分析し、糸の番手、重量、密度、繊維長
(有効繊維長、短繊維含有率)、撚り回転数、染色まで研究しました。
また、当時のXXの独特の畝感を出すため、一日にわずかしか織れない旧式の力織機を使ってデニムをつくっています。デニムは約13.76OZ、これは当時のXXに限りなく近いものです。
縫製においては、アメリカからミシンを取り寄せ、0.72、0.8巾の巻き縫い、6番糸の本縫い、ステッチの巾も全てアメリカンインチサイズです。糸番手は6.8.20.30番を用い、色はブラック、クリーム、グレー、ライトオレンジ、オレンジ、イエローを使用。堅牢度の低い綿糸はデニムともに褪色します。また、太い番手を使う箇所は運針を粗く、細い番手を使う箇所は運針を細かく縫う事により、耐久性はもちろん、洗い後のアタリや立体感のある全体像を演出しています。
部材は現在では使用されることの少ない鉄製を使用、リベットは鉄製の銅メッキ、革ラベルは鹿革を使用しています。生地、縫製、シルエットにこだわった、ウエアハウスの定番モデルです。
1995年に1001XXの資料として発表したものです。あれから17年、
ヴィンテージXXとの新たな出逢いの度に数えきれないマイナーチェンジを繰り返してきたウエアハウスの定番デニムには、多くの「メイキングストーリー」が存在します。これまで我々はその詳細を細かく説明することを必要がないと認識してきました。「こだわり」を語らない事が本当の意味でのこだわりになるのではないかと。しかし、この度新レーベル「Blue-Gray」を立ち上げるにあたり、デニムの奥深さ、その面白さをさらに深く伝えるべきではないかという想いに至りました。
「続けてきたからこそ出来ることがあり、
積み上げてきたからこそ、越えるべきものがある。
1001XXを超えるデニムを目指して」